Lepowの15.6インチポータブルモニター「Z1」をレビューします。
こんにちは、作業環境にはこだわりがある管理人です。
私は趣味でブログの執筆や音楽制作をしているのですが、それらはすべてPCデスクの前に座って作業を行うので、「作業を効率的に行うため、モチベーションを上げるためには投資を惜しまない」というスタンスで作業環境を拡充させてきました。
しかしひとたびメインのPCデスクを離れ、例えばカフェでブログの更新をしようと思うと、今までの2画面を使って参考サイトを開きながらエディターに文字を打ち込んでいくという手法をとることができず、作業効率がガクンと落ちてしまっていました。
そういった経緯もあり「メインのPCデスク以外でも快適に作業できないか?」と悩んでいたところ、Lepowのメーカーの中の人からポータブルモニターを提供していただき、この度レビューさせていただくことになりました。
実際に使ってみたところ、薄型・軽量で持ち運びしやすいことに加え、ノートパソコンとUSB-Cケーブル1本で接続することができるので簡単に画面を増やすことができ、メインのPCデスク以外でも快適に作業を行えるようになりました。
今回はそんなLepowのポータブルモニター「Z1 」について詳しくレビューしていきたいと思います。
Lepow Z1の概要・特徴
Lepow Z1は、ポータブルモニターを主に手掛けている中国のメーカー「Lepow」が発売している15.6インチポータブルモニターです。
さまざまなメーカーからポータブルモニターが登場している中、15.6インチという画面の大きさ、IPSパネルによる広い視野角、USB-C端子の採用というような性能にこだわりながらも、できるだけ安い価格に抑えられているのがこの「Lepow Z1」になります。
また、Lepowはポータブルモニターを専門に取り扱っており、3年保証も付いていることから、他の中華メーカーよりも信頼度が高いと言えるでしょう。
Amazonでは1000件を超えるレビューがあり、Amazon’s Choiceにも選ばれているのがその証拠です。
そんな「Lepow Z1」のスペックは以下のとおりです。
画面サイズ | 15.6インチ |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
液晶パネル | IPS、ノングレア |
リフレッシュレート | 60Hz |
応答速度 | 5ms |
スピーカー | あり |
入出力 | Mini HDMI×1、USB-C×1(給電&映像入力)、USB-C×1(給電専用)、3.5mmイヤホンジャック |
本体サイズ | 36.8×22.5×0.9cm |
重量 | 730g |
販売価格 | 19,980円(税込)※2020年9月執筆時点 |
PCモニターとしてのスペックは並程度ですが、特筆すべきはノートPCと接続するとUSB-Cケーブル1本で給電と映像入力ができるという点です。
別途電源アダプターを繋ぐ必要がないので、ごちゃごちゃしがちな配線周りがスッキリします。
Lepow Z1の外観と付属品
Lepow Z1の内容物は以下のとおりです。
- ポータブルモニター本体
- スタンドカバー(本体に取り付け済み)
- mini HDMI to HDMI ケーブル
- USB-C to C ケーブル
- USB-C to A ケーブル(給電用)
- USB-Aアダプター(給電用)
- 保護フィルム
- 保護フィルム貼り付け用のクリーナー
- 説明書等
この商品を買うだけで、PCやゲーム機との接続に必要なケーブルが一式揃います。
画面保護フィルムが最初から付いてくるのも助かりますね。
Lepowが他の中華メーカーよりも優れている点として、充実したサポート体制が挙げられます。
説明書はすべて日本語だけで書かれていて、海外と兼用ではない日本専用の説明書ですし、保証も3年間と長く、何かあったときの問い合わせ先も明記されています。
Lepow Z1は、iPadなどのタブレットによく使われるような「風呂蓋式のスタンドカバー」とあわせて使用することを前提とした作りになっています。
カバーの表面はザラザラとしたシボ加工が施されており、スベリ止めが効くとともに、汚れに強そうな印象を受けます。
カバーを開くとポータブルモニター本体が現れます。
液晶画面はベゼル部分から一段低く配置されているので、液晶画面がカバーの内側に触れて傷つくというような心配はありません。
本体とカバーはマグネットでくっついているのだけなので、自由に着脱して本体だけで使うことも可能です。
本体正面から見るとこんな感じです。
光が映り込んだときのベゼルの反射が少なく、画面への没入感を邪魔しないと思います。
裏面はアルミのような質感でひんやりとしています。
個人的に裏面に何も配置されていないのがもったいないと感じました。
カバーから取り外しても使えるように、スタンドやモニターアームのマウントを付けてほしかったですね。
左側面にはスピーカー、mini HDMI、USB-C(画面入力&給電用)、3.5mmイヤホンジャックが配置されています。
フルサイズのHDMIではなくmini HDMIなのが残念ですが、本体の薄型化のためには仕方がなかったのかもしれません。
右側面にはスピーカー、USB-C(給電用)、操作ダイヤル、電源スイッチが配置されています。
左右両方にUSB-C端子がありますが、こちらはあくまでも給電専用の端子なので注意してください。
Lepow Z1の接続方法、使い方
Lepow Z1は、一般的なPCモニターのように、モニター本体にmini HDMIと給電用のUSB-Cをつないで使用することができますが、USB-Cでの映像入力にも対応しています。
MacbookのようなノートPCと接続する場合、USB-Cケーブル1本のみで映像・音声の入力と給電を兼ね備えて使用することができます。
画面サイズが15.6インチと比較的大きめなので、ノートPCの画面よりも、こちらをメインの画面として使うのもアリだと思います。
外部電源を必要とせずケーブル周りもスッキリするので、カフェやコワーキングスペースといった外出先で作業する時に重宝すること間違いなしです。
Nintendo Switchを接続するのにも便利です。
私は「リングフィットアドベンチャー」というフィットネス系のゲームをプレイしているのですが、体を動かすにあたり、広いスペースが必要になってきます。
そういったゲームをプレイする時に、自由に場所を変えてモニターを置けるというのは非常に役に立ちます。
接続方法も簡単で、USB-C to CケーブルをSwitch本体とポータブルモニターに接続し、ポータブルモニター右側のUSB-C端子に電源供給用のNintendo Switch純正アダプターを接続します。
ここで注意しなければならないのが、電源供給用のUSB-C端子にNintendo Switch純正アダプターを接続する必要があるという点です。
「電源を送れれば何でもいいだろう」と思い、普通のUSBアダプターからUSB-Cケーブルを接続したのですが、モニターの画面が映りませんでした。
Switchのドックが要らない反面、このような制約が出てきたのだろうと推測されます。
本体右側の操作ダイヤルを押し込むと設定メニューが現れます。
明るさやコントラストといった基本的な設定以外にも、RGBの各色の細かい設定が可能で、自分好みの色合いに調整することができます。
私の場合、Macbookのディスプレイに合わせて青色の数値を減らしたところ、Macの色合いに近づき、サブモニターとして違和感なく使えるようになりました。
また、Lepow Z1はHDRに対応しているので、PS4 ProなどのHDR対応機種を接続すると、もともと鮮やかなIPSパネルを搭載しているのに加え、さらに迫力のある映像を楽しむことができます。
Lepow Z1を使ってみた感想
Lepow Z1を使ってみて感じた、良かった点・イマイチだった点を紹介していきます。
画面の視野角が広く、発色が綺麗
IPSパネルを搭載しているということで、最大178度の広い視野角のおかげで体勢を変えても画面が見やすいですし、何よりも発色がキレイです。
解像度については4KではなくフルHD止まりですが、パソコンのブラウザ画面を開いて文字を見る場合、設定メニューからシャープネスの値を上げることにより、くっきりと表示させることが可能です。
これによりRetinaディスプレイを搭載しているMacのサブモニターとして運用しても、あまり見劣りせずに違和感なく使用することができています。
ベゼルが狭くて画面への没入感が高まる
Lepow Z1は画面周辺のベゼルが狭いので、まるで1枚の板に映像が映し出されているような印象で、画面への没入感が高まると感じました。
ベゼルの狭額縁化によりスタイリッシュな見た目になり、デザイン性も向上していると思います。
左右のステレオスピーカーの音質が思いのほか良い
ポータブルモニターに限らず、PCディスプレイの多くはスピーカーの音質がオマケ程度というイメージが強いのですが、このLepow Z1のスピーカーにおいては、思いのほか頑張っている印象を受けました。
もちろん左右の側面にスピーカーが付いていてステレオ再生されますし、音量も近所迷惑なレベルまで上げることができます。
肝心の音質については「めちゃくちゃ良い!」とまでは行かないものの、ゲーム機と接続してゲームの音声を流したり、PCと接続して動画を見たりする分には十分な音質を備えていると感じました。
ポータブルモニター単体で角度調整ができないのが残念
Lepow Z1は純粋なモニターとしての役割しかなく、角度調整できるスタンド機能がないので、どうしてもスタンドカバーと一緒に使う必要があります。
このスタンドカバーは持ち運びするときには便利なのですが、机の上に置いて使おうと思うと、専有面積が広く、置き場所をとってしまいます。
ポータブルモニター本体に角度調整できる機能があれば、もっと使い勝手が良くなるだろうと感じました。
Lepow Z1の評価、レビューまとめ
以上、Lepowの15.6インチポータブルモニター「Z1」をレビューさせていただきました。
ポータブルモニター本体に角度調整できる機能がなく、使い勝手としてはあと一歩足りないものの、モニターとしての性能やスピーカーの音質、USB-C端子を搭載していることによる接続の利便性はかなり優れている商品だと感じました。
「画面サイズが少しでも大きいほうが良い」という人や「4Kの解像度は要らない、フルHDで十分」という人にオススメのポータブルモニターです。
ぜひチェックしてみてください!