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道尾秀介のおすすめ小説ランキングTOP10

道尾秀介のおすすめ小説ランキングTOP10

第144回直木賞を受賞したり、世に送り出した作品は必ずと言っていいほどミステリーランキングに選ばれたりしていることでも知られる道尾秀介さん。

彼の作品の特徴は、読者の興味を引く題材選び、非常によく練られたストーリー、登場人物の描写の表現力の高さであり、根強いファンを持つミステリー作家の一人としても有名です。

そんな道尾秀介さんのおすすめ小説トップ10をランキング形式で紹介していきます。

道尾秀介さんの作品をこれから読もうと思っている人、他におすすめの作品がないか迷っている人は是非ご覧ください。

道尾秀介のおすすめ小説ランキング│1位「ソロモンの犬」

ソロモンの犬 (文春文庫)

秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。
彼らが通う大学の助教授、椎崎鏡子のひとり息子で10歳だった陽介が、目の前でトラックにはねられ、命を落としたのだ。
連れていた飼い犬、オービーが暴走し、引きずられた果ての事故。
だが、現場での友人の不可解な言動に疑問を感じた秋内は、動物生態学に詳しい間宮助教授に相談に行く。オービーの奇妙な行動の原因はどこにあるのか? 秋山が密かに思いを寄せる智佳の胸のうちにあるのは? 陽介の死は、ほんとうに事故だったのか?
議論を重なる彼らには予想不能な結末が待っていた……。
もどかしい恋と事故への疑念が交錯し、青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。

道尾秀介随一の傑作ミステリー

飼い犬が暴れたために、トラックにはねられて帰らぬ人となった10歳の友達。
現場を確認していくうちに明らかになる不可解な状況、はたして本当に事故だったのか、トラック事故の真相に迫っていくストーリーになっています。

男女二人の大学生4人がメインの登場人物になっており、ミステリー作品でありながらも大学生の恋模様を描いた青春物語としても高い評価を得ています。

爽やかなストーリーや後味のいい読後感、ときおり見られるユーモアのあるセリフ回しに、生粋の道尾秀介ファンからすると今までの作風と比べて違和感を感じるかもしれませんが、逆に道尾秀介作品の初心者の人には入り口として非常におすすめの作品だと思います。

道尾秀介のおすすめ小説ランキング│2位「シャドウ」

シャドウ (創元推理文庫)

人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。本格ミステリ大賞受賞作。

ミステリー大賞を受賞、道尾秀介不動の人気作

家族2組が主な登場人物で、大学病院精神科の父親や小学5年生の少年を中心とした目線で描かれていて、彼らに降りかかる不幸の真実に迫っていく内容になっています。

タイトルにもなっている「シャドウ」は心理学用語であり、精神医学の知識を用いて人間の心理を描いたハイレベルなミステリー作品です。

精神・心理という題材がミステリー作品とマッチしており、より独特な雰囲気を作り上げていて、ストーリーに引き込まれること間違いなしです。

道尾秀介のおすすめ小説ランキング│3位「向日葵の咲かない夏」

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

道尾秀介の初期の作品のうちの一つで、2009年に最も売れた文庫本

姿を変えて主人公の前に現れたS君。Sくんが巻き込まれた事件を明らかにするために、主人公は妹とともに謎を解きながら奮闘していきます。

ミステリー・ファンタジー・超常現象・トリックといったジャンルをごちゃまぜにしたような独特な世界観になっており、前半はドキドキハラハラ、終盤に近づくにつれ勢いを増していきます。

「向日葵の咲かない夏」という一見さわやかなタイトルをしていますが、雰囲気としてはどんよりとした内容になっています。

400ページ以上ありますが、それを感じさせないほど時間を忘れるくらいどんどん次のページを読み進めたくなるので、普段あまり小説を読まない人にもおすすめの作品になっています。

道尾秀介のおすすめ小説ランキング│4位「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?

日本推理作家協会賞を受賞し、映画化もされた道尾秀介の人気作品

詐欺をするまで落ちてしまった中年二人組をメインに物語は進んでいき、どんどんとワケアリな登場人物と共同生活をするようになり最終的には5人になります。
そんな暗い過去のある5人が、時には更に落ちていき、時には逆転しながらヤミ金組織に立ち向かっていくストーリーです。

だまし・だまされの展開がめまぐるしく続くので、飽きることなく一気に読み通せますし、読者をもだますような最後のどんでん返しは必見です。

道尾秀介のおすすめ小説ランキング│5位「スケルトン・キー」

スケルトン・キー

週刊誌記者のスクープ獲得の手伝いをしている僕、坂木錠也。この仕事を選んだのは、スリルのある環境に身を置いて心拍数を上げることで、自分の狂気を抑え込むことができるからだ。最近は、まともな状態を保てている。でもある日、児童養護施設でともに育った仲間から電話がかかってきて、日常が変わりはじめた。これまで必死に守ってきた平穏が、壊れてしまう―僕に近づいてはいけない。殺してしまうから。あなたは死んでしまうから。

サイコパスな側面を持ちながらも、それを抑えるために週刊誌記者の仕事を手伝っている主人公。同じ児童養護施設出身の仲間からのとある提案で、それまでの日常が一変します。

ダークな世界観、緊迫した格闘シーンなど、道尾秀介の従来の作品と比べても読み応えたっぷりの内容になっています。

サイコパスな主人公の中にときおり垣間見える人間性。
ミステリーとしてももちろん面白いのですが、ドラマチックな内容に、読了後には切なさを感じるような感傷的な気分になりました。

道尾秀介のおすすめ小説ランキング│6位「ラットマン」

ラットマン (光文社文庫)

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。

高校時代から14年も続いているアマチュアロックバンドの練習中に起こった事件を皮切りに、メンバーの過去の出来事にまで謎が波及していきます。

複数の事件が絡み合って多くの伏線が張り巡らされており、道尾秀介の構成力の凄さを感じられる作品で、特に登場人物の表現や描写などに1つひとつ意味があり、無駄がない構成になっています。

タイトルの「ラットマン」というのは、心理学用語で1つの絵が見方によっては人にもネズミにも見えることです。個人の思い込みや勘違いが交差し、解決したと思えた事件が二転三転し、まさにラットマンな状態を作品を通して表現しています。

終盤にかけては伏線をきれいに回収していき、技術の高さを感じられました。

道尾秀介のおすすめ小説ランキング│7位「鬼の跫音」

鬼の跫音

心の中に生まれた鬼が、私を追いかけてくる。―もう絶対に逃げ切れないところまで。一篇ごとに繰り返される驚愕、そして震撼。ミステリと文芸の壁を軽々と越えた期待の俊英・道尾秀介、初の短篇集にして最高傑作。

「鈴虫」「ケモノ」といったホラーとミステリーを混ぜたような作品・6作を収録している道尾秀介の初の短編集です。最高傑作と称賛する声もありますが、個人的には「人を選ぶかな?」と思います。

ホラーと言っても怪奇現象が起こるわけではなく、あくまでも日常の世界を舞台にしており、心の中の鬼という人間の本当の怖さを描いた作品が収録されています。

6作のどれもテイストが異なる作品になっており、道尾秀介の書き分けの技術の高さや多彩さが感じられます。

短編ですがしっかりと世界観にひたれますし、ミステリー部分もコンパクトになっているので読みやすいです。
ただ、ホラー成分が多いのでジャンル的に夏に読みたい1冊ですね。

道尾秀介のおすすめ小説ランキング│8位「光媒の花」

光媒の花 (集英社文庫)

一匹の白い蝶がそっと見守るのは、光と影に満ちた人間の世界―。認知症の母とひっそり暮らす男の、遠い夏の秘密。幼い兄妹が、小さな手で犯した闇夜の罪。心通わせた少女のため、少年が口にした淡い約束…。心の奥に押し込めた、冷たい哀しみの風景を、やがて暖かな光が包み込んでいく。

第23回山本周五郎賞を受賞した秀作

主人公が異なる全6章で構成されている短編集ですが、それぞれの章が繋がり合って「光媒の花」という作品を作り上げています。

切なさや悲壮感ただようストーリーかと思いきや、決して悲しいだけの作品ではなく救いのある内容になっています。読み終えた後ふと表紙を見返した時、表紙に描かれている蝶の意味が分かり温かい気持ちに包まれ、これは何度も読み返したくなる作品だと思いました。

道尾秀介のおすすめ小説ランキング│9位「風神の手」

風神の手

彼/彼女らの人生は重なり、つながる。
隠された“因果律(めぐりあわせ)”の鍵を握るのは、一体誰なのかーー

遺影専門の写真館「鏡影館」がある街を舞台にした、朝日新聞連載の「口笛鳥」を含む長編小説。読み進めるごとに出来事の〈意味〉が反転しながらつながっていき、数十年の歳月が流れていく──。
道尾秀介にしか描けない世界観の傑作ミステリー。

3つの章+エピローグで構成された1冊です。
それぞれの章に繋がりはないのですが、エピローグまで読み終えた後、それぞれの出来事がまるでパズルのように合致し「そうだったのか」と気付かされます。

一見関係のないように見える出来事が裏ではつながっており、人間関係のめぐり合わせや運命というものは確かにあるのだと感じされられました。

道尾秀介のおすすめ小説ランキング│10位「貘の檻(ばくのおり)」

貘の檻(ばくのおり) (新潮文庫)

1年前に離婚した大槇辰男は、息子・俊也との面会の帰り、かつて故郷のO村に住んでいた曾木美禰子を駅で見かける。32年前、父に殺されたはずの女が、なぜ―。だが次の瞬間、彼女は電車に撥ねられ、命を落とす。辰男は俊也を連れてO村を訪れることを決意。しかしその夜、最初の悪夢が…。薬物、写真、地下水路。昏い迷宮を彷徨い辿り着く、驚愕のラスト。道尾史上最驚の長編ミステリー!

人里離れた故郷での出来事、村の風習、32年前に起きた事件など・・・
これらのキーワードだけでもダークな雰囲気を醸し出しており、怪談っぽさも含むストーリーに、好きな人にはたまらない作品になっていると思います。

悪夢を食べると言われる「貘(ばく)」がタイトルにも入っている通り、主人公が見た悪夢を謎を解きながら解明していく内容になっています。

以上になります。

道尾秀介作品初心者の人におすすめの作品を一つ挙げるとすれば、やはり「ソロモンの犬」です。

道尾秀介作品の中でも比較的ライトなストーリーになっているのでサクサクと読み進めることができますし、ホラー成分もないのであまり人を選ばない作品になっています。

そういう意味でも「ソロモンの犬」は万人におすすめできる作品だと思います。

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