ストラトとレスポールに加えて、エレキギターを代表するモデルの一つとして知られているテレキャスター。
1950年にFenderからブロードキャスターという名前で登場して以来、70年以上にも渡って多くのギタリストに愛用されてきました。
そんなテレキャスターですが、シンプルな構造のおかげでカスタマイズも簡単でさまざまなモデルが登場していて、どんな種類があるのか分かりづらいと感じる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、JPOPからハードロックといった各ジャンルに対応できるおすすめのテレキャスターを、Fender中心にご紹介していきたいと思います。
- Fenderブランドの中でも特におすすめのテレキャスター10種
- Fender American Elite Telecaster
- Fender American Professional Telecaster Deluxe Shawbucker
- Fender Player Telecaster
- Fender American Original ’50s Telecaster
- Fender Classic Player Baja Telecaster
- Fender Deluxe Nashville Telecaster
- Squier Vintage Modified ’72 Telecaster Thinline
- Squier Classic Vibe ’50s Telecaster
- Fender Jim Root Telecaster
- Fender Chris Shiflett Telecaster Deluxe
Fenderブランドの中でも特におすすめのテレキャスター10種
テレキャスの発祥のブランド、Fender(Squierも含む)から特におすすめだと思うテレキャスの機種を10個ご紹介します。
歴史が長いだけあって、改良が加えられてさまざまな特徴を持つ派生モデルが誕生しているので必見です。
Fender American Elite Telecaster
ボディ | アルダー |
ネック | メイプル |
指板 | エボニー |
フレット | 22 |
ピックアップ | New 4th Generation Noiseless |
価格 | 240,000円前後 |
2016年までに存在したモデル「American Delux(通称アメデラ)」の後継機にあたるのが、このAmerican Eliteシリーズです。
疑似ハムバッカーのようなサウンドまで出せるS1スイッチをはじめ、次世代のノイズレスピックアップやロックペグを搭載するなど、現代にマッチしたスペックを備える”まさにエリート”なテレキャスターになっています。
Fender American Professional Telecaster Deluxe Shawbucker
ボディ | アルダー |
ネック | メイプル |
指板 | ローズウッド |
フレット | 22 |
ピックアップ | Shawbucker 1T、2T |
価格 | 180,000円前後 |
遡ること1973年、デラックスが登場した当時、4つのコントロールノブとボディ上部の3wayトグルスイッチから見て分かるように、明らかにギブソンのレスポールを意識していました。
そこからどんどんアップグレードが図られて、ティム・ショーが開発したハムバッカー「Shawbucker」を搭載したことで、これまでのFenderのストラトやテレキャスからは出ないような、モダンなサウンドに仕上がりました。
Fender Player Telecaster
ボディ | アルダー |
ネック | メイプル |
指板 | メイプル |
フレット | 22 |
ピックアップ | Player Series Alnico 5 Tele Single-Coil |
価格 | 65,000円前後 |
Player Telecasterの特徴としては、手触りが良いサテン仕上げのメイプルネックが挙げられます。
また同価格帯のテレキャスターと聴き比べても、ローエンドが潰れることなく非常にバランスの良いサウンドをしているテレキャスター用ピックアップを搭載している点でも好印象です。
Fender American Original ’50s Telecaster
ボディ | アッシュ |
ネック | メイプル |
指板 | メイプル |
フレット | 21 |
ピックアップ | Pure Vintage ’52 Single-Coil Tele |
価格 | 210,000円前後 |
Amerinan Originalシリーズは「特定の〇〇年モデル」を再現しようというものではなく、この’50sモデルで言えば1950年代全般のテレキャスターの雰囲気を狙って設計しています。
往年のカスタムショップ製のテレキャスターのように、厚めのネックの感触・高いフレットからくる指板の感覚はヴィンテージのテレキャスターを想起させます。
できるだけ当時の仕様を再現しようとして作られているので、ヴィンテージライクなスペックのテレキャスが欲しい人にはこの’50sがオススメです。
Fender Classic Player Baja Telecaster
ボディ | アルダー |
ネック | メイプル |
指板 | メイプル |
フレット | 21 |
ピックアップ | Custom Shop Single-Coil Broadcaster |
価格 | 100,000円前後 |
見た目はオーソドックスなテレキャスターですが、普通のモデルと違うのがピックアップセレクターが3wayではなく4wayになっている点です。
もう1つのピックアップの配列を選ぶことで、リアとフロントのピックアップが直列になり、まるでハムバッカーのような音を出すことができます。
また、ボリュームノブにS1スイッチが付いており、これを押すことにより位相を変えることができます。
Fender Deluxe Nashville Telecaster
ボディ | アルダー |
ネック | メイプル |
指板 | ローズウッド |
フレット | 22 |
ピックアップ | ヴィンテージノイズレス シングルコイルテレキャスター |
価格 | 100,000円前後 |
ナッシュビルテレキャスターは、スタジオセッションで使われることを想定し、クラシックなストラトとテレキャスの両方の音を出すことができるように開発されました。
特徴としては、フロントとリアのピックアップはこれまで通りテレキャスの物を配置し、センターピックアップにストラトで使われるピックアップを配置しています。
これらのピックアップは全てヴィンテージノイズレス仕様となっており、5wayのピックアップセレクトと組み合わせることにより、幅広いトーンを再現できるようになっています。
Squier Vintage Modified ’72 Telecaster Thinline
ボディ | アッシュ(セミホロウ) |
ネック | メイプル |
指板 | メイプル |
フレット | 21 |
ピックアップ | ワイドレンジハムバッカー |
価格 | 50,000円前後 |
Fenderの’72シンラインをSquierが独自に再現したのがこのギターになります。
特徴的なホワイトパールのピックガードやFホール・ピックアップカバーなど、同価格のテレキャスターではなかなか見られない仕様になっています。
その外観に加え、フロントやセンターポジションでの透き通るようなクリーンから、リアのパワフルなディストーションまでそつなくこなすことができるのも、シンラインがインディーズシーンのロックギタリストに選ばれる理由かもしれません。
Squier Classic Vibe ’50s Telecaster
ボディ | パイン |
ネック | メイプル |
指板 | メイプル |
フレット | 21 |
ピックアップ | カスタムヴィンテージシングルコイル |
価格 | 50,000円前後 |
Classic Vibeシリーズは4ピースのパイン材でできています。
パイン材と聞くと「イケアのデスクかな?」と思うかもしれませんが、1949年に作られたプロトタイプのテレキャスターで実際に使われている木材になります。
このClassic Vibe ’50s Telecasterは1950年代のテレキャスターをモデルにしていてレトロな外観をしていながらも、細めのネックから来る演奏のしやすさや、カスタマイズされたアルニコ3のピックアップは、現代的な使いやすさを考慮して作られています。
Fender Jim Root Telecaster
ボディ | マホガニー |
ネック | メイプル |
指板 | エボニー |
フレット | 22 |
ピックアップ | EMG-81、EMG-60 |
価格 | 140,000円前後 |
スリップ・ノットのギタリスト、ジム・ルートのシグネイチャーモデルになります。
Fenderのギターといえばボディ材にはアルダーやアッシュを用いるのが一般的ですが、このギターではマホガニーを採用し、EMGピックアップ、ロックペグ、1ボリュームという完全にメタル仕様のFenderギターになっています。
Fender Chris Shiflett Telecaster Deluxe
ボディ | アルダー |
ネック | メイプル |
指板 | ローズウッド |
フレット | 21 |
ピックアップ | CS1、CS2ハムバッカー |
価格 | 88,000円前後 |
アメリカのロックバンド「フー・ファイターズ」のギタリスト、クリス・シフレットモデルのテレキャスターになります。
72年製のデラックステレキャスターをベースに、クリス・シフレットの好みに合わせて、程よい厚みのアルダーボディ、チョーキングやビブラートがしやすいフラットな指板、出力が高めのハムバッカーを搭載しています。