ギターを保管する時に必要となってくるのがギタースタンド。
楽器が転倒して傷がつくのを防いでくれたり、複数に対応している物だと部屋のスペースを広げたりすることができます。
そんなギタースタンドですが、定番のスタンドから新商品のスタンドまで、市場にたくさんの商品が出回っていてどれを選んだら良いのか迷ってしまうのではないでしょうか?
そこで今回はエレキギターはもちろんのこと、アコギやベースまで対応しているオススメのギタースタンドをタイプ別に紹介していきたいと思います。
これからギタースタンドを買おうと検討している人はぜひ参考にしてみてください。
ギタースタンドにはどんな種類がある?
まずはじめに、どんな種類のギタースタンドがるのかタイプ別に特徴を解説していきたいと思います。
トライポッドスタンド
「ギタースタンドといえばこの形」というくらいお馴染みの3本足で立て掛けるタイプのスタンドです。
シンプルな構造ゆえ安く売られているので、初心者の頃からお世話になっている人も多いと思います。
通常の仕様には全く問題ありませんが、「高額なギターを任せるには強度に疑問が残る」「スペースの関係で壁掛けにしたい」など、不満が出てきたら他の高めのギタースタンドにステップアップしてみることをオススメします。
マルチギタースタンド
複数本のギターを保管できるギタースタンドです。
2本から多いもので10本のギターを収納できるギタースタンドが売られています。
2〜3本対応のギタースタンドは基本的に1本用のギタースタンドと同じ設計をしており、同じ床面積でもより多くのギターを立て掛けられるように工夫されています。
4本以上のギタースタンドは省スペースで多くのギターを収納できるので、特に自宅スタジオに常設しておくのにオススメです。
Aフレーム型
その名の通り、アルファベットの「A」のような形をしたギタースタンドです。
主に2本の脚でギター本体を支える構造をしていて、どちらかというと簡易的な置き場所として使われるギタースタンドになります。
ギターを支える部分にスベリ止めが使われているといっても、反対側から押すと簡単に倒れてしまうので、しっかりと立て掛けたい人はネック部分まで長さがあるスタンドにしたほうが良いでしょう。
壁掛け ギターハンガー
ネジで壁に取り付けて、ハンガーにネックを引っ掛けて吊り下げるタイプのギタースタンドになります。
ギターを壁に吊り下げてインテリアとしても使えますし、ギター床に置く必要がなくなるので、部屋をスタイリッシュに見せることができます。
商品によっては台座部分が木で出来ていたり、プラスチックで出来ていたりという違いがあります。
万が一、ギターハンガーが壊れて高い場所からギターが地面に落ちてしまうと大ダメージになるので、商品を選ぶ際はなるべく高品質なものを選ぶように注意しましょう。
ギタースタンドの選び方
何の予備知識もなく勢いでギタースタンドを購入して後悔しないように、注意点を解説していきます。
素材(ラッカー仕上げのギターは注意)
ギタースタンドの材質のほとんどは、スチールか木に分類できます。
プラスチックなどと違い強度があるのでずっと使い続けていても変形しにくいのがポイントですが、ギターに触れる部分がゴムなどのクッション性のある素材でしっかり保護されているものを選びましょう。
またラッカー塗装のギターを使っている場合、ギタースタンドに付いているゴムが悪影響を与えることがあるので、接地面にはタオルやクロスでカバーするようにしてください。
値段
安いギタースタンドだと1000円以下で売られているので、予算があまりない人でも気軽に購入しやすいです。
しかし、複数買うのであればマルチギタースタンドを1個買ってしまうほうが安上がりな場合もありますし、もう少し予算を出してロック機能が付いたスタンドを買うのも一つの手です。
ギタースタンドは何年も使い続けられるものなので、どうせ買うならハーキュレスなどの高性能なスタンドを選ぶことをオススメしたいと思います。
おすすめのギタースタンド9選
それでは実際におすすめのギタースタンド、ギターハンガーを9種ご紹介していきます。
用途や予算に合わせて選んでいただければ幸いです。
HERCULES GS414B PLUS
ギタースタンド業界では知らない人はいないくらい有名なハーキュレスのギタースタンドです。
最大の特徴はなんといっても、楽器を簡単にホールドしたり取り出したりすることができる「オートグラブシステム」です。
利便性に加えてギターの保護という観点でもしっかりと考えられて作られていて、ギターが触れる場所にはSFFというソフトな素材が使われていて、安全で傷が付きづらい設計になっています。
また対応している楽器の幅も広く、高さは95〜115cmまで調整することができ、スタンド本体は比較的軽量ながらも最大15kgの重さの楽器まで乗せることができます。
傾斜がついた作りのおかげで、もしギタースタンドにぶつかってしまった場合でも、スタンド本体が倒れにくくなっている点も安心です。
Ultimate GS-100
このスタンドの特徴は、ネックを乗せるだけでホールドしてくれる首掛け式である点と、ピックを差し込むスペースが付いている点です。
当然ベースにも対応していて、小さく折りたたむことも可能な作りになっています。
ギター本体が当たる部分には柔らかいクッションが付いているため、ギターやベースの塗装に影響を与えません。
また脚をロックさせる特許取得済みの機能があるので、数あるギタースタンドの中でも安全性は抜群です。
On Stage GS7465
快適に利用できることを目的に作られた一風変わったギタースタンドで、片手で操作できるというユニークな見た目をしていながらも、そんな見た目とは裏腹に作りは堅牢になっています。
特徴の一つとして、ギターを乗せる部分が2段になっていて、さまざまな楽器をしっかりと固定することができます。
またネック掛ける部分は脚の間に収納することができて、スタンドをコンパクトに折りたたんで持ち運ぶことこともできます。
他のギタースタンドと違ってスタイリッシュな外観をしているので、オシャレな部屋を目指している人にオススメのスタンドです。
Fender Mini Acoustic Guitar Stand
省スペースでギターを保管したい人に最適なギタースタンドです。
コンパクトな形状をしていますが、標準的なギターであれば問題なく乗せることができて、さらにギグバックに入れて外に持ち運ぶこともできます。
エレキギターと比べてサイズが大きいアコギやベースも立て掛けられます。
閉じた状態から簡単に組み立てて使うことができるので、自宅だけではなくスタジオなどの出先で使いたい人にもオススメです。
比較的安いので、複数本必要な場合でも安く抑えることができるでしょう。
String Swing CC01K
壁に取り付けるタイプのギターハンガーで、自宅に常設する場合はギタースタンドよりもハンガーの方がオススメできます。
ギターをインテリアとして飾ることができるほか、壁から5.5cm離れているので少しの事ではギターが揺れて傷がつくこともありません。
壁につけて宙に浮かせることになるので強度が重要視されますが、このギターハンガーはアメリカ製で硬い木が使われているので、粗悪な中国製品よりも信頼性が十分あります。
また「生涯保証」をうたっており、その作りの良さには相当の自身を持っているようです。
注意点としては、ハンガーの幅を調整することができないので、7弦ギターや5弦ベースといった多弦楽器の場合だとネックを掛ける幅が足りないかもしれないということです。
On Stage GS7221BD
この2本掛けスタンドは、1本用では物足りない人に向いているだけではなく、コンパクトで手軽に持ち運ぶことができるので、スタジオなど複数人が集まる場所に持っていくのに向いていると思います。
細身な作りながらも、首掛け部分が転倒防止のために跳ね上がるようになっていたり、楽器が触れる部分にはラバーが使用されたりしているなど、妥協は一切見られません。
使用する楽器が多くて、簡単に動かせるギタースタンドが欲しい人にオススメの商品です。
Hercules GS432B
ハーキュレスから発売されているギターを3本まで掛けられるタイプのスタンドです。
自動のグリップシステムはもちろんのこと、ギターの背面が当たるところにサポートがあるのでパーツは少ないながらも保護の面では堅牢な作りになっています。
高さは90〜120cmまで調節することができ、例えばギター2本とベース1本といった使い方も可能です。
ギタースタンドの中では値段が高いですが、3本のギターを省スペースに収めることができることや、ハーキュレスならではの信頼性を考えるとこれから先ずっと使い続けることができるので、お金を出す価値は十分あると思います。
Fender MULTI STAND 5
フェンダーから発売されているシンプルな構造の5本掛けスタンドです。
簡素な作りになっていますが、支柱にはスチールが使われているので強度は十分保たれています。
ギターが触れる部分もゴムが付いているので問題なし。
ハーキュレスの5本掛けスタンドと比べるとネックを置く幅が広いので、エレキと比べてボディが厚いアコギも収納本数を犠牲にすることなく立て掛けることができます。
お気に入りのギターコレクションをコンパクトにまとめるのに向いています。
Hercules GS525B
5本のギターを収納することができるギターラックになります。
ギターを何本も持っている人やスタジオを運営している人にとって、1本1本スタンドを用意していくとキリが無くなってしまうので、この5本掛けスタンドがおすすめです。
スタンド本体が大きいおかげでちょっとの揺れではビクともしないので、安心してギターを任せることができると思います。
また、他のハーキュレスのスタンドと同じように、ギターが触れる部分にはクッション性のある素材が使われています。
設計もよく考えられており、この一体型のスタンドを折りたたむと薄っぺらくなるので、使わなくなった際に保管するのに場所を取らず、移動させるのも簡単です。
まさにプロ仕様のギタースタンドです。