UGREENの65W出力のUSB充電器「70773」をレビューします。
私はガジェット好きということもあり、デスクの周りには充電が必要なデバイスが溢れかえっていて、充電ポートが多数必要になってきます。
今まで使っていたのが30W×2ポートの最大60Wの充電ができる充電器で、当初「カメラを2台充電できれば十分」と思っていたのですが、気づけばポートの数が足りなくなってしまいました。
そんな中、自分の用途にぴったりだと思ったのがUGREENの「70773」というUSB充電器です。
この「70773」は、ハイパワーなUSB-Cを3ポートと汎用性の高いUSB-Aを1ポート搭載し、最大65W出力に対応しているUSB充電器になっています。
今回メーカーさんからサンプル品を提供していただきましたので、本記事ではどんなUSB充電器なのか詳しくレビューしていきたいと思います。
UGREENのUSB充電器「70773」とは?(スペック・概要)
今回レビューする「70773」は、USBハブやHDMIケーブルなどのPC・スマホ周辺機器を手掛けているメーカー、「UGREEN」から発売されているUSB充電器です。
UGREENの商品といえば、私はiPhoneのLightning端子をイヤホンジャックに変換するケーブルを購入していて、当時2,000円くらいしたのですが、ノイズなしで使えていて大満足していました。
そうした経験から、UGREENは、例えばHDMIケーブルだと8K対応の商品が安く売られていて、激安メーカーと言うよりも「ハイスペックな商品をお手頃価格で販売しているメーカー」というイメージを持っています。
「70773」は、65W充電器では珍しい4ポートを搭載した商品になっていて、他社では3ポート搭載の商品が多いなか、ポートの数の多さで優れています。
そんな「70773」のスペックは以下のとおりです。
サイズ | 約65×65×33mm |
重量 | 約172g |
ポート | USB-C×3(単体時最大65W) USB-A×1(最大22.5W) |
価格 | 4,280円(税込)※2021年7月執筆時点 |
最大65W出力に対応していますが、USB-Cポートを単体で使用した場合のみになります。複数のポートを使用した時の配分は、以下の表をご確認ください。
USB-C×1 | 最大65W(3つ目のポートのみ最大18W) |
USB-A×1 | 最大22.5W |
USB C1+C2 | 45W、18W |
C1/C2+C3/A | 45W、18W |
C1+C2+C3+A | 18W、18W、15W(5V/3A) |
複数のポートを使用した場合は最大45Wまで制限されるようです。
したがって、1つ目のUSB-Cポートに給電パワーを必要とするノートパソコン、それ以降のポートに、スマホやタブレットのような給電パワーをあまり必要としないデバイスに接続する使い方が向いていると言えるでしょう。
UGREEN「70773」の外観と付属品
UGREEN「70773」の内容物は以下のとおりです。
- USB充電器本体
- 取扱説明書
説明書は多言語で書かれており、もちろん日本語での説明も記載されています。USBケーブルは付属されていないので自分で用意する必要があります。
充電器本体は65×65mmの四角い形をしています。
表面はヘアライン加工がされており、高級感があるとともに、指紋や手汗などが付きにくい仕上がりになっています。
充電ポートは、USB-Cが3つ、USB-Aが1つ搭載されています。
一般的なUSBデバイスでは、USB3.0の端子は青色にカラーリングされていますが、このUGREENの商品は紫色になっています。
底面には製品の仕様や各種マークが印字されています。もちろんPSEマークの認証も取得されています。
公式のスペックでは約172gと発表されていますが、実際に重量を計測したところ約168gでした。
一般的なスマホとほぼ同じ重さで、最大65W出力の充電器としてはかなり軽量な部類に入っています。これは「窒化ガリウム(GaN)」技術を採用したことにより、小型化・軽量化させることに成功したおかげだと思います。
今まで使っていた充電器(左)と並べてみました。ほぼ同じサイズでありながらポートの数は全然違います。
UGREEN「70773」を使ってみた感想
UGREENのUSB充電器「70773」を使ってみて感じた、良かった点、イマイチだった点をレビューしていきます。
計4ポートあるのが嬉しい
私は以前、「カメラを2台充電するのに使うから2ポートあれば十分」と思い、USB-Cポートが2つ搭載されている充電器を購入して使っていました。
しかし、身の回りの機材がどんどん増えてきて、あれもこれも接続したいと思った時にポートの数が足りなくなってしまいました。
このUGREENのUSB充電器は、ハイパワーなUSB-Cが3ポート、汎用性の高いUSB-Aが1ポートの計4ポート搭載されているので、使い勝手がかなり良いと感じました。
「大は小を兼ねる」と言いますし、今は4ポート必要なくても、少し多めのポートを搭載したUSB充電器を買っておいたほうが後々役に立つかもしれません。
デザイン賞の受賞も納得の見た目
USB充電器にデザイン性を求める人はいないと思いますが、このUGREENのUSB充電器は、私が今まで所持してきた充電器の中でもダントツで「物としての良さ」を感じられました。
コンパクトにまとめられているサイズ感もそうですし、機能とは関係ない本体表面のヘアライン仕上げも高級感を持たせるのに一役買っています。
商品の販売ページで「レッド・ドット・デザイン賞を受賞した」というアピールポイントが記載されていましたが、それも納得できる見た目になっていると思います。
個人的には、USB-A端子のコネクタ部分が紫色になっているのがポイント高かったですね。
熱を持ちにくく、コイル鳴きもしない
ノートPC、カメラ、スマホを接続してみました。
作りがイマイチな充電器だと、熱を持ったり、「ジーッ」というコイル鳴きがしたりすることがあるのですが、この商品については問題ありませんでした。
発熱するといってもほんのり温かくなる程度で、ヤケドするような温度までは上昇せず安心して使えています。
コイル鳴きもしないので、ベッドサイドで使ったとしても音が気になるようなことはないでしょう。
充電器で4,000円超えはやっぱり高い
私が今まで使っていた2ポート計60Wの充電器も4,000円くらいしたのですが、改めて考えてみても、充電器に数千円も出すのはやはり躊躇してしまうと思いました。
私の用途では、一眼カメラで長時間の動画撮影をするために、20Wや30WのパワーをUSB端子から給電しなければなりません。それ以外にも、MacBook+スマホやタブレットの充電をする場合があるので、4,000円払ってでもこの製品が必要になります。
したがって、私の使い方のようなハイパワーな給電を必要とする人以外は、もう少し出力が弱い安価な製品を購入する方がいいのではないかと思います。
UGREEN「70773」の評価、レビューまとめ
以上、UGREENのUSB充電器「70773」をレビューしました。
4,000円前後と少し高いですが、ハイパワーかつ高級感のある外観をしていて、その値段に見合うだけの価値がある充電器だということが分かりました。
USB-C×3、USB-A×1の計4ポートあるので、今まで複数のUSB充電器を使っていたのを1つにまとめられ、PC周りの環境をスッキリさせることができました。
「高性能なUSB充電器がほしい」という人は、ぜひチェックしてみてください。