本記事では、任天堂の著作物を使用した配信を禁止されるなど、最近世間を賑わせているMildomの機能「えらんでミルダム」について解説していきます。
「えらんでミルダム」とは?
「えらんでミルダム」とは、Mildomが2020年7月に追加した、「配信者が設定した二択問題に視聴者が手持ちのコインを賭け、当たったらレートに応じてコインが返ってくる」という視聴者参加型の新機能のことです。
ついに!!✨✨
— 《公式》Mildom@新時代の生放送 (@Mildom_Official) July 4, 2020
配信時の新機能が追加😆✨
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えらんでみるだむ!!👍
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勝敗予想やタイムアタックなど、参加型機能が追加されました📱🎶
ぜひ配信者さんと一緒に、ハラハラドキドキ💦配信を楽しみましょう~!😉
※一部配信者さんから解放中なので、全開放まで今しばらくお待ちください🙇♀️
ちなみに、「えらんでミルダム」という言葉はすでに商標登録されています。
[商願2020-60981]
— 商標速報bot (@trademark_bot) June 13, 2020
商標:[画像] (標準文字) /
出願人:株式会社DouYu Japan /
出願日:2020年5月15日 /
区分:9(ダウンロード可能なコンピュータ用ゲームソフトウェアほか),35(経営の診断又は経営に関する助言ほか),38(テキストメッセージ… pic.twitter.com/uJXKf4tPCL
この機能は全配信者が使えるわけではなく、まずは運営から声が掛かった一部の公認配信者に先駆けて公開されました。しかし、「えらんでミルダム」実装から約1週間後には長期メンテナンスに入り、その後実質お蔵入りになってしまいました。
また、この事実上の賭博機能を実装したせいで、任天堂の怒りを買ったのではないかという世間の声も出ています。
「えらんでミルダム」の実態
まずは、配信者が二択の選択を設定します。
Mildomはゲーム実況を中心とした配信サイトということで、ゲーム内での対戦の勝敗を設定するのが一般的です。Mildom内では、ポケモンの「賭博ランクマッチ」や「賭けパワプロ2020」「賭けスマブラ」などが配信されていました。なお現在は、上記のような配信のアーカイブはほとんど見れなくなっています。
この二択の選択に対して、視聴者側は手持ちのサイト内通貨のコインを賭けることになります。
賭けられるコインの数は、1回につき「10,30,50,100」の中から選ぶことができ、1日の上限1000コインまで掛けることができます。このコインは、ソシャゲのゲーム内通貨のようにチャージできるほか、配信者が視聴者にコインをランダムにプレゼントする「福引機能」で入手することができます。
賭けられたコインの数によってレートが変動し、当たったらそのレートに応じてコインが返ってきます。外れの場合は賭けたコインが没収されます。
以下、実際に「えらんでミルダム」に参加したユーザーのツイートです。
ミルダムのえらんでみるだむが面白くてちまちま参加するんだけど、私は間違いなくギャンブルに向いていない人間… pic.twitter.com/ILeZenYVEq
— きょんこ🐤 (@sf_minori) July 10, 2020
「えらんでミルダム」は賭博に該当するのか
「えらんでミルダム」は射幸心を煽るような演出はされておらず、現実の通貨に換金することもできません。
また、1日に使用できるコインの上限を設定するなど、Mildom側も細心の注意を払ってあくまでもミニゲーム感覚で実装していました。
しかし、権威のある専門家によると、楽観視できない事態であることが分かります。
実は「えらんでみるだむ」に関しては多方面から既にお問い合わせを頂いていますが、基本的には賭博は成立していると思います。但し、摘発および刑罰の対象になるかどうかというと今のところ不明
— 木曽崇@YouTube更新中。登録はプロフ欄リンクから (@takashikiso) August 4, 2020
(※特に、今般の黒川麻雀により摘発および罪の成立の基準が不明になっている為) https://t.co/MSs4dulR2P
おわりに
以上、世間を賑わせているMildomの機能「えらんでミルダム」について解説させていただきました。
かつては、ゲーム実況といえば一部のユーザーが趣味でひっそりと配信するというグレーな立ち位置でしたが、現在では収益を目的とした個人だけではなく、企業までもが参入してくる立派なビジネスになりました。
ゲーム実況の市場がどんどん拡大し、露出が増えると世間の目も厳しくなるので、これからはよりクリーンな配信が求められるでしょう。