ギターを立って演奏する際には欠かせないギターストラップ。
音には直接影響しませんが、視覚的な見栄え以外にも適切な高さでの固定、肩への負担…などストラップを変えるだけで演奏の快適度が変わってくる場合があります。
そんなギターストラップですが、プレーヤーのスタイルに合わせて長さから素材に至るまでさまざまなストラップが販売されていて、あまりの選択肢の多さに迷ってしまうのではないでしょうか?
そこで今回は、立って演奏した際でも自身の実力を最大限引き出してくれるようなオススメのギターストラップと選び方のポイントを紹介していきたいと思います。
ギターストラップの購入を検討している人はせひ参考にしてみてください。
おすすめのギターストラップ10選
数あるギターストラップの中から、個人的におすすめの商品を10個ご紹介します。
DiMarzio ClipLock(クリップロック)
簡単につけ外しができることで人気を博しているクリップロックシステムを採用したギターストラップで、スティーブ・ヴァイやジョン・ペトルーシが愛用していることでも知られています。
プラスチックのクリップを脱着することで、ストラップを外してすぐに別のギターに付け替えられるので、複数のギターを使い分けるギタリストにオススメです。(他のギターにもクリップロックのストラップパーツを付けておく必要があります。)
シンプルなカラーから、派手な蛍光色、アーティストモデルまで幅広いデザインが売られています。
Ernie Ball 4037 Polypro
買って間違いのない定番ギターストラップです。
しなやかで取り回しやすいポリプロピレンが素材として使われており、それなりに幅があり飽きのこない無地のデザインになっているので初心者が初めて購入するストラップとしてオススメです。
96〜170cmまで長さが調節可能で、あらゆるギター・体格のプレーヤーにマッチする汎用性の高さが売りになっています。
また価格も1000円以下と安いので、サブのギターストラップとしてもいかがでしょうか?
Gibson ASGSBL-10 ライトニングボルト
KISSのエース・フレーリーをはじめ、ELLEGARDENの細美武士といったロック系のギタリストによく使われている稲妻マークが特徴のギターストラップです。
ナイロン素材ということで作りとしては単純で、手にとった時はチープさすら感じますが、ギブソンのロゴとインパクトのある稲妻マークのおかげで価格以上の満足感が得られるはずです。
Fender ヴィンテージ ツイードストラップ
フェンダーのギターを使っていてヴィンテージライクなストラップを探している人にオススメな、クリーム色とツイード素材が特徴のギターストラップです。
ストラップの先は本皮が使われており、しっかりと縫い付けられているので耐久性も十分。
Fenderブランドのストラップでありながら、意外にも安く売られている点もポイントです。
Levy’s PM32
ギターストラップの製造に40年の歴史を持つカナダの老舗ブランド、Levy’sのギターストラップになります。
6000円前後とやや高額な価格帯のストラップですが、高品質の革がふんだんに使用されており、8cmの幅によって重いギターを構えた場合でも肩への負担を分散させてくれるので、快適な演奏が可能になります。
また、ベーシックな黒、茶色のほかに、ダークブラウン、黒と茶色のツートン、ホワイトといった計5色のカラーバリエーションがあることもポイントです。
JIM DUNLOP D38シリーズ
いわゆるエントリークラスのストラップですが、ジムダンロップ製ということもあり非常に高水準な品質を保っています。
おすすめのポイントは柄の選択肢が多いことです。
さりげない柄から、派手な炎の柄、クラシカルなツイード素材まで取り揃えているので、好みのデザインがきっと見つかるはずです。
最長で165cmまで伸ばすことができるので、ギターを低い位置で構えて弾く人にも向いています。
BestSounds 綿ストラップ
通気性に優れた「綿」を素材に使用したギターストラップで、特に暑くなりがちな夏の季節やライブハウスで演奏する機会が多い人におすすめの商品です。
お手頃価格でありながらも、ストラップの先は合皮で作られているので他の綿100%のギターストラップよりも強固な作りになっていて、ゴム製のストラップロックが付属してくるというオマケ付き。
調節の幅も広く、大人から子どもまでどんな人にもフィットする優しい付け心地のギターストラップになっています。
BestSounds ジャガード織りストラップ
BestSoundsから販売されている刺繍が美しいジャガード織りのストラップです。
こちらのストラップは2重の構造になっていてある程度厚みがあり、肩へのフィット感も良好です。
また、エンドピン付近が革製なので取り外しを繰り返しても壊れにくい作りになっています。
ギターストラップの見た目にもこだわりたい人は必見です。
Planet Waves(D’Addario) Acoustic Quick Release System
ネック側にストラップピンがないアコギ向けのストラップの補助剤になります。
その場合ヘッドにストラップを付けるのですが、この細長い紐をつけることによりフレットを押さえる腕がストラップとぶつからなくなり、コードの演奏がしやすくなります。
クイックリリースシステムの特徴として、ワンタッチで付け外しが可能な点が挙げられます。
アコギ奏者であればぜひとも持っておきたい1本です。
AirCell ASG70N
いかに快適なストラップを作るか研究を重ねた結果生まれたギターストラップです。
空気を閉じ込めたいくつものブロック(エアーセル)が肩に当たる部分についており、クッション性や衝撃吸収力に優れていて肩に対する重みを感じさせなくしてくれます。
またストラップ自体の幅も広いことから、例え重いギターを背負っていても、肩に掛かるギター本体の重量を分散させてくれ、ギターを演奏する際のストレスを取り除くのにも役立ちます。
またエアーセルの良い点として、空気の層ができるとともに凹凸のあるデザインになっているので、肩とストラップの間に若干の隙間ができて摩擦や蒸れを防いでくれることも挙げられます。
とにかく快適なギターストラップを探していた人には要チェックの商品です。
ギターストラップの選び方のポイント
ギターストラップを探すうえで、自分が使っているギターとプレイスタイルに合ったストラップはどんな物か、どんな点に着目していくべきか解説していきます。
まずはじめに、特に重要なのがストラップの品質や耐久性になります。
「ストラップが千切れてギターが落ちて傷がついた」という人が一定数いるので、デザイン等は一旦置いておいて、品質が安定しているブランドの商品を使い、劣化してきたら早めに買い換えるように意識しましょう。
特に革製のストラップは、ベルトのようにバックル(針)を穴に通して固定するタイプが多く、繰り返し使うことで穴が広がってきて一番壊れやすい部分になるので、高級なレザーストラップを買ったとしても消耗品と割り切る必要があります。
そして気に入ったストラップを見つけたら、長さ調節はどれくらいできるのか買う前に調べましょう。
長さが足りないということはあまり無いですが、反対に「ギターを上の方で構えるのにこれ以上ストラップを短くできなかった」という失敗はたまにあり、自分で穴を開けて再調整するハメになってしまうので、長さは十分かどうか調べて、分からなければ調節範囲の広いストラップを選ぶことをオススメします。
レザーストラップの種類について
ギターストラップでは、主に本革・合皮・スウェードの3種類の革が使われています。
スウェードは起毛がかった見た目をしており、柔らかくてしなやかに曲がるので快適に演奏することができます。そしてホールド感に優れているので滑りにくくなっており、ヘッド落ちするギターを使っている人にもオススメです。
しかしスウェードは水を弾くことができないという弱い性質を持っているので、ステージで演奏して汗をかく機会は多い人は避けたほうが良いでしょう。
本革は、値段が高くなるぶん耐久性は抜群で長持ちするのはもちろんのこと、高級な見た目をしていてデザインに優れている場合が多いです。
注意点としては、他の革製品と同じようにオイルで手入れをしていないと表面がくすんでくるので、買った時の状態を維持しようと思うと、少し手間がかかります。
合皮は安くてぱっと見だと本革と思えるくらいの見た目をしていますが、複数の素材をつなぎ合わせて形成しているので、どうしても弱い部分が出てきて、使っていくうちに裂けてしまったり、表面がボロボロと剥がれ落ちたりしてしまいます。
エレキギターにオススメのストラップはどんな物か?
エレキギターはアコギよりも重い傾向にあるので、重さを分散できるように幅の広いものを選ぶと良いでしょう。
細いストラップを使っていると1ヶ所に掛かる負担が多いので、長時間立って演奏していると肩が凝ってしまい、プレイに影響を与える心配が出てきます。
しかし太いストラップだと取り回しがしづらく、衣装を目立たなくしてしまうので、ビジュアル重視の人は細いストラップに肩パッドがついた良いとこ取りのストラップをオススメします。
あまりに幅が広いストラップだと、子どもや小柄な女性が使った場合肩からずり落ちてしまうので注意が必要です。
アコギにオススメのストラップは?
アコギはネック側のストラップピンが付いていない場合があるので、まずはどのようにギターを吊るすか方向性を決めていきましょう。
ヘッドに紐でくくり付ける場合、ダダリオのクイックリリースシステムを使用するのがオススメです。
基本的にアコギは軽いのでストラップ選びに慎重になる必要はなく、デザイン重視で直感で選ぶと良いでしょう。
個人的にはアコギのトップに合わせた色の本革ストラップや、クラシカルな幾何学模様のデザインが似合うと思います。
おすすめのギターストラップまとめ
以上、おすすめのギターストラップ10種と選び方のポイントについて解説させていただきました。
ギター本体以外にもストラップで個性が出てくるので、自分に合ったストラップを選んでいただければと思います。
また市販のストラップで満足できないという人は、素材やデザインを自由に決められるオーダーをするのも一つの手です。
アドバイスするとすれば、だいたい5000円くらい出すとデザイン・耐久性ともに一流のストラップを買えるので、その価格帯のストラップがコスパ良いと思います。(それ以上の値段の商品はブランドやデザイン料が入っているので)