AUKEYのポータブル電源「PowerStudio」をレビューします。
こんにちは、どこに行っても電源が欠かせない管理人です。
電源が取れない場所でも、デバイスの充電ができたり家電が使えるようになったりする「ポータブル電源」。
キャンプやBBQといったアウトドアでの用途以外にも、いざという時に備えて持っておきたい便利なガジェットの一つです。
そんなポータブル電源ですが、黒色で角張った無骨なデザインの商品が多いなか、まるでCDラジカセのような見た目をした、日常使いにもぴったりなオシャレなポータブル電源「PowerStudio」がAUKEYから登場しました。
今回メーカーの代理店さんからサンプル品をお借りし、先行でレビューさせていただくことになりましたので、本記事では「PowerStudio」がどんなポータブル電源なのか詳しくレビューしていきたいと思います。
AUKEY PowerStudioの概要・特徴
PowerStudioは、USB充電器やモバイルバッテリーなどを多く手掛けているAUKEY(オーキー)から新たに発売される「暮らしにとけこむデザイン」をテーマにしたポータブル電源になります。
私は新しい物好きで、普段からAmazonなどの通販サイトをチェックしているのですが、無骨なデザインの商品が多いポータブル電源のジャンルのなかで、初めてここまでオシャレな商品が登場したことに「その発想はなかった」と感心しました。
こういった見た目が売りの商品を見ると、「デザインに全振りしてスペックは貧弱なんじゃないの?」という疑問が出てくるかもしれませんが、さすが電源関連の商品に強いAUKEYだけあって、「PowerStudio(パワースタジオ)」の名に恥じないスペックを備えています。
そんなPowerStudioのスペックは以下のとおりです。
サイズ | 約15.6×26.2×16cm |
重量 | 約3.6kg |
バッテリー容量 | 297Wh(=約80,000mAh) |
ポート | AC出力×2 シガーソケット出力×1(最大120W 12V/10A) DC入力×1 DC出力×1(12V/8A) USB-C入出力×1(PD最大100W) USB-A出力×2(12W) 急速充電USB-A出力×2(18W) |
一般販売予定価格 | 39,800円(税込) |
このスペックの中でも特に注目してほしいのが、USB-Cの入出力が「PD最大100W」に対応しているという点です。これはMacbook Pro 16インチ(要96W)でさえも最大パワーで充電することができるスペックになります。
他社のポータブル電源の仕様を見ても、PD最大60Wや80Wの商品ばかりなので、この記事を執筆している2020年9月現在、PD100Wに対応している貴重なポータブル電源ということができるでしょう。
バッテリー容量も充実の297Wh(=約80,000mAh)で、薄型テレビを4時間ほど使用でき、iPhone 11 proであれば約23回充電できるくらいの容量を備えています。
見た目だけでなく、中身のスペックもこだわり抜かれた商品だということが分かると思います。
ハイスペックな商品だけあって価格も39,800円(税込)と高めなのですが、Makuakeというクラウドファンディングサイトでは、21%オフの31,442円(税込)から購入することができます。(2020年10月28日まで)
URL https://www.makuake.com/project/powerstudio
すで目標金額の10,000%を達成しており、支援者も1,000人を突破していることから世間からの注目度の高さが伺えます。
AUKEY PowerStudioの外観と付属品
AUKEY PowerStudioの箱に入っていたものは以下のとおりです。
- ポータブル電源本体
- AC電源アダプター
- メガネプラグケーブル
- シガーソケット充電ケーブル
- ガジェットポーチ
今回サンプル品をお借りしたということで入っていませんでしたが、製品版では上記にプラスして「取扱説明書」「あんしん保証カード」が付いてくるようです。
「クラシック・グレー」と「レトロ・ブルー」の2色のカラーバリエーションがあるうち、今回お借りしたのはクラシック・グレーの方です。
グレーですが、若干青みがかった落ち着いた色になっています。
PowerStudio本体は全体的に丸くて可愛らしい印象を受けます。
角張ったメカメカしい商品が多いポータブル電源の中でも、このようなデザインの商品は珍しいですね。
サイズは幅26.2×奥行16.0×高さ15.6cmで、A4サイズ(21×29.7cm)よりも小さいので、それほど置き場所を取りませんでした。
左右の側面は、取手と通気口しかありません。
反対側も同じ作りになっています。
軽視されがちな背面のデザインにもこだわりが見られます。
ぱっと見、往年のギターアンプのようなレトロでクラシカルな印象を受けました。
使わないときは反対に向けて、背面を見せるように保管しても良いかもしれません。
底面には四隅にゴム足が配置されており、約3.6kgの重さと合わせて、置いたときの安定感はバツグンです。
持ち手の部分には牛革(本革)が採用されています。
高級感があるのはもちろんのこと、柔らかくて手に馴染むので、約3.6kgという本体の重さを感じさせない印象を受けました。
ポータブル電源の役割以外にも、本体右上にライトのボタンがあり、ここを押すとLEDライトとして使用することができます。
1回押すと常灯し、さらに押していくと「SOS点滅→注意喚起点滅→オフ」のように動作します。
キャンプなどのアウトドアでの用途以外に、防災用にポータブル電源の購入を検討している人も多いと思いますが、そういった人にも自信をもってオススメできますね。
AUKEY PowerStudioを使ってみた感想
AUKEY PowerStudioを実際に使ってみて感じた、良かった点、イマイチだった点をご紹介します。
ひと目で状態が分かる液晶画面が便利
バッテリーの残量だけでなく、どの端子が動作しているのか、どのくらいのパワーで給電しているのかがひと目で分かる液晶画面が付いていて、このような機械を使い慣れていない人でも直感的に使うことができると感じました。
液晶の表示もシンプルなレイアウトになっていて、ごちゃごちゃしていなくて見やすいです。
今回サンプル品を貸していただいたこともあり、説明書がない状態で使い始めたのですが、それでも簡単に使いこなすことができました。
端子の数は必要十分なものの、それぞれがハイパワー
USB-Aが4個、USB-Cが1個、ACコンセントが2口など、他社のポータブル電源と比べてもポートの数は多いとは言えませんが、AUKEYならではの品質により、どのポートも抜かりのないハイパワーな作りになっています。
例えば、USB-Cは最強クラスの入出力100Wに対応しており、USB-Aにおいても急速充電に対応した2つのポートでは最大18Wの出力が可能です。
ポートの数をあまり必要としない人にとっては、かなり理想的な仕様だと言えます。
またハイパワーに関連して、USB-Cの端子でPD最大100Wでの充電ができるので、297Wh(=約80,000mAh)もの大容量のバッテリーを搭載した本体を、約3時間でフル充電することができます。
環境にもよると思いますが、タコ足配線になりがちな私の環境でも、上記の画像のとおり97Wで充電することができました。
さらに通常のコンセントによる充電(60W)と組み合わせることで、合計160Wでの充電をすることができ、フル充電までの時間が最短で2.5時間に短縮されます。
なおPD最大100Wで充電するには、対応のUSB充電器とケーブルが必要になります。(※PowerStudioには付属してきません)
同じMakuakeのページで、100W対応のUSB充電器で最小クラスのGaN充電器「PA-B5」と「USB-C to Cケーブル」をセットで安く購入することができるので、PA-B5のレビュー記事も合わせてチェックしてみてください。
端子が前面に集約されていて使いやすい
商品によっては本体のスペースの関係上、液晶画面や端子が上部や左右の側面に配置されていることがありますが、この「PowerStudio」は全ての端子が前面に集約されているので、各端子にアクセスしやすく非常に使いやすいと感じました。
どんどん使いたくなるような愛着が湧くデザイン
「せっかくポータブル電源を買ったのにあまり使わなかった」となってしまってはもったいないですが、このPowerStudioはオシャレな外観のおかげで、外に持ち運んで人前でどんどん使いたくなるような気分にさせてくれます。
少し値段は高いですが、さまざまなシーンで使うことで十分元は取れると思います。
外観がオシャレなあまり、汚れを気にせずガンガン使っていくのには不向きかも
このようなガジェットは、道具として割り切っているのであれば汚れを気にせずガンガン使っていけると思いますが、PowerStudioはインテリアや置物のような側面も持っているので、つい「丁寧に扱わなくちゃ…」という思考になってしまうかもしれません。
そういった意味でもこのオシャレな外観は、見た目には優れているものの、雑にガンガン使用できるような使いやすさが消えてしまうという、トレードオフの関係になると思いました。
コンセントにカバーが付いていれば尚良かった
私が他に所持しているポータブル電源のコンセントにはカバーが付いているのですが、このPowerStudioのコンセントにもカバーがあれば尚良かったと思いました。
ポータブル電源という商品の性質上、砂ぼこりが舞うような屋外で使う機会も想定されます。
そういった場所で使っていて、万一異常が起こってしまうと怖いので、シガーソケットだけでなくコンセントにもカバーが付いていれば安全性の面でもさらに満足度が上がると思いました。
AUKEY PowerStudioの評価、レビューまとめ
以上、AUKEYのポータブル電源「PowerStudio」についてレビューさせていただきました。
オシャレな外観からデザインだけに目が行きがちですが、各端子のスペックも高水準で、実力も確かな完成度の高い商品であることが分かりました。
唯一の欠点を挙げるとすれば価格くらいしか思い浮かびませんでしたが、同じようなバッテリー容量の80,000mAh前後の商品と比べてもべらぼうに高いわけではなく、こだわりのパーツやAUKEYブランドの品質で作られていることを考慮すると、決してコスパの悪い商品とは言えないでしょう。
「そろそろ1つはポータブル電源を持っておきたい」という人や、「ハイスペックなポータブル電源への買い替えを検討している」という人はぜひチェックしてみてください!
2020年10月28日までMakuakeというクラウドファンディングサイトで支援を募集しています。