GAOMONのペンタブレット「M1220」をレビューします。
私は趣味でイラストを描いているのですが、液晶タブレットの手で画面で隠れるところがあまり好きではなく、板タブレットをずっと使い続けています。
今まで使っていた板タブが「Wacom Intuos Mediumワイヤレス」という商品で、とてもコンパクトで筆圧レベル4096もあり、ライトユーザーな自分にピッタリと思っていたのですが、使い続けていくうちに、ペンの傾き検知がなく直感的な描写ができないことに不満が出てきました。
そんな中、GAOMONのペンタブ「M1220」をレビューする機会をいただきました。
この「M1220」は、7千円台で買える安価なペンタブでありながら、筆圧レベル8192&傾き検知に対応しており、その他にも使いやすいショットカットキーや豊富な付属品が魅力的な、Wacom一強だった価値観を覆すようなコスパに優れた商品になっています。
今回メーカーさんからサンプル品を提供していただきましたので、本記事ではどんなペンタブなのか詳しくレビューしていきたいと思います。
なお、実際にこのペンタブを使って描いたイラストが下記になります↓
すぴかちゃん(@spitannn)誕生日おめでとう!#すぴアート#恋苺すぴか#恋苺すぴか生誕祭2022 pic.twitter.com/ggGy8hEQgN
— 橘タカラ💘🍓💫 (@takara_213) May 15, 2022
GAOMON M1220とは?(スペック、概要)
今回レビューする「GAOMON M1220」は、液晶タブレットやペンタブレットを手がけているメーカー「GAOMON」から発売されている12インチの板タブレットです。
これまでペンタブレットと言えばWacom一強みたいなイメージがありましたが、Wacomが持っていた特許が切れたことにより新規参入のメーカーが増え、安くてより高性能なペンタブが各社から登場するようになりました。
その中でもGAOMONのM1220は、Mサイズ相当の標準的なペンタブレットで、筆圧レベル8192&傾き検知、多数のショットカットキー、豊富な付属品を備えていながらも7千円台で購入することができるという価格破壊ともいえる商品になっています。
そんな「GAOMON M1220」のスペックは以下のとおりです。
筆圧レベル | 8192 |
傾き検知 | ±60° |
ペンタイプ | 充電不要 |
ショートカットキー | 8個+1個機能切り替えキー +3個マルチメディアボタン |
USBポート | USB Type-C |
サイズ | 341.4×213.7×7.6mm |
重量 | 505g |
価格 | 7,224円(税込)※2022年6月執筆時点 (8,499円+15%オフクーポンを使用) |
筆圧レベルや傾き検知の他にも、多数のショートカットキーや現在では標準となったUSB-TypeCポートも当然搭載されており、価格が安いからと言って造りが妥協されていないことが分かります。
その他の詳しい情報は公式ページをご確認ください。
GAOMON M1220 https://www.amazon.co.jp/dp/B08HYNG1VF
GAOMON公式ストア https://store.gaomon.net/jp/
GAOMON公式Twitter https://twitter.com/GAOMONJP
GAOMON M1220の外観と付属品
GAOMON M1220の内容物は以下のとおりです。
- ペンタブレット本体
- 専用ペン AP32
- 二本指グローブ
- マウスパッド
- 保護フィルム
- ペンケース
- フェルトポーチ
- ペン先
- ペン先交換用クリップ
- USB Type-C ケーブル
- 説明書
とても7千円台の商品とは思えないほどの付属品の充実っぷりです。
この商品を買うだけでペンタブ周りで必要な物はすべて揃うので、初心者にも優しいと思います。
ペンタブの表面は紺色で、カラフルなドットが印字されています。
左側にはアンドゥやツールの切り替え、拡大・縮小を割り当てることができるショートカットキーがあります。
さらに上側には音楽の再生・停止、ミュート、スクリーンショットなどの操作ができるマルチメディアキーが搭載されています。
キーボードや左手デバイスがなくても、このペンタブだけで大半の操作をすることができます。
保護フィルムを付けるとこんな感じです。
裏側にはGAOMONのロゴがあり、四隅には滑り止め防止のゴム足が付いています。
四隅に足があることで、線を引くときに安定してガタつかないようになっています。
付属品たちです。
替芯や交換用のクリップはもちろんのこと、ペンケースやポーチまで付属しています。
今まで使っていたWacomのペンと比べるとこんな感じです。
GAOMONの方が適度に太く、しっかりと持つことができます。
ペンのショートカットキーはほぼ同じです。使用感も変わりませんでした。
PCやスマホと接続するためのUSB Type-Cケーブルです。
変換アダプターが付いているので、別途ケーブルを用意することなく、手持ちのデバイスに合わせることができます。
キャリングポーチと右手用の二本指グローブです。
キャリングポーチはペンタブ本体をすっぽりと入れられるサイズで、収納としてだけでなく、外に持ち運ぶときにも重宝するのではないでしょうか。
マウスパッドにはAdobe Photoshopのショートカットキーが載っています。
ただ、Photohopを使う人ばかりではないと思うので、シンプルなデザインでもよかったのではないかと思いました。
おまけレベルのマウスパッドではなく、厚みもあるしデスクで滑らないようなグリップ力もしっかりあります。
取扱説明書はもちろん日本語で書かれています。
「GAOMON M1220」と「Wacom Intuos Medium ワイヤレス」を並べてみました。
Mサイズ同士の商品で比べてみても、GAOMONの読み取り範囲は「255.06×159.84mm」で、Wacomは「216×135mm」と、GAOMONの方が読み取り範囲が大きく、腕をしっかり使って線を引く使い方に向いています。
Wacomの方は約2万円する商品なので、それと比べて半額以下で買えるGAOMONのコスパの良さがよく分かります。
GAOMON M1220の使い方
このペンタブはAndroidのスマホでも使えますが、今回はMacのパソコンで使ってみたのでその方法を解説していきます。
- ドライバーのインストールの前に、ペイントソフト等を閉じておきます
- 他社のペンタブのドライバ(Wacom等)をインストールしていると干渉する可能性があるので、事前にアンイストールしておきます
- 使っているPCがWindows7以降、またはMacOS 10.12以降であることを確認します
- 公式サイトからドライバをダウンロードします
https://store.gaomon.net/jp/products/M1220 - インストーラーを実行し、指示に従ってインストールします
- ペンタブをPCと接続します
インストールが完了したら、筆圧感度の設定やショートカットキーの割り当てが変更できるようになります。
GAOMON M1220を使ってみた感想
GAOMON M1220を使ってみて感じた、良かった点、イマイチだった点をレビューしていきます。
この値段で筆圧レベル8192&傾き検知に対応!
7千円台の商品でありながら、筆圧レベル8192&傾き検知に対応しており、細かいニュアンスまで反映させることができます。
「自分はライトユーザーだからWacomの安いIntuosでいいだろう」と思って安い方の板タブを使っていたのですが、筆圧レベルは十分だったものの、使い続けていくうちに傾き検知がないことに不満が出てきたんですよね。
その点でも、このGAOMONのペンタブは筆圧レベル8192&傾き検知に対応しているので、初心者の人が購入してもスペックに不満が出て来ず、無駄な買い替えをしなくて済むようになると思いました。
実際に線を引いてみたところ、直感的に線を引くことができ、やり直しが減ったような印象を受けました。
マルチメディアキーが超便利!
最近のペンタブでは、取り消しやツールの切り替えを割り当てるためのショートカットキーが当たり前のように付いていますが、この「GAOMON M1220」には、さらにタッチ式のメニューキーまで搭載されています。
イラストを描きながら、とっさにデスクトップを表示したり、スクリーンショットを撮ったり、作業用BGMの曲送りや音量の調節をしたりすることができ、かなり便利だと思いました。
付属品が豊富でこれだけ買えばOK!
この商品を開封したときに真っ先に驚いたのが、圧倒的な付属品の量です。
ポーチやグローブ、更にはマウスパッドまで付属しており、「ペンタブ代はいったいいくらなんだろう?」と心配になるくらい付属品が充実しています。
もちろん交換用の替芯も十分な量が入っているので、この商品を買うだけで、他にPCとペイントソフトがあればすぐにイラストを描き始めることができます。
これからイラストを始めたいという人に特にオススメです。
表面がツルツルしているので、コピー用紙等での対策を推奨
実際にイラストを描きはじめたとき、GAOMONのペンタブの表面がツルツルしすぎて思うように線を引くことができませんでした。
今まで使っていたペンタブが経年でザラついていた影響もあったのかもしれません。
そこで、ペンタブの表面にコピー用紙を1枚貼り付けることで、紙特有の引っ掛かりが生まれ、自然な描き心地に近づき思い通りの線が引けるようになりました。
補足として、コピー用紙を1枚貼り付けたからといって反応が悪くなることはありませんでした。
コピー用紙を貼り付ける場合は、ペンタブに跡が残らないようにマスキングテープを使用することをオススメします。
GAOMON M1220の評価、レビューまとめ
以上、GAOMONのペンタブレット「M1220」をレビューしました。
7千円台で買える商品でありながら、他社のペンタブに負けず劣らずな性能を持っており、付属品も豊富なことから、コスパに非常に優れた商品であることが分かりました。
表面がツルツルしている点が唯一気になりましたが、コピー用紙を貼り付けることで対策できましたし、今のところ動作も安定しているのでこれから末永く使っていけそうです。
「予算を抑えて良いペンタブが買いたい」という人は、ぜひチェックしてみてください!