ChatGPT連携のボイスレコーダー「PLAUD NOTE(プラウドノート)」をレビューします。
会議やインタビューに必須のボイスレコーダー。スマホ内蔵のボイスメモを使うのも良いですが、声をきれいに録音するのが難しかったり、録音した音声を書き起こすのが手間になったりします。
そこで役に立つのが、AIを活用したボイスレコーダーです。
中でも「PLAUD NOTE」というボイスレコーダーは、ノイズキャンセリング機能で声だけをきれいに録音でき、AIを活用することで、文字起こしから要約までを即時に作成してくれるという、忙しいビジネスマン必見の商品になっています。
今回メーカーさんからサンプル品を提供していただきましたので、本記事ではどんなボイスレコーダーなのか詳しくレビューしていきたいと思います。
URL https://www.makuake.com/project/plaud_note/
PLAUD NOTEとは?(概要、特徴)
今回レビューする「PLAUD NOTE(プラウドノート)」は、ChatGPT連携のAIボイスレコーダーです。
従来のボイスレコーダーは、音声の録音に特化した物がほとんどでしたが、「PLAUD NOTE」は録音のみならず、AIを活用することで、録音→文字起こし→要約までを即時に作成してくれるという、新時代のボイスレコーダーになっています。
そんな「PLAUD NOTE」の特徴を紹介します。
- 薄さ0.29mmのカードサイズ
- Magsafeケースを使うことで、スマホの背面に吸着
- 最大1536kbpsのHi-Fiサウンドで高音質録音
- ノイズキャンセル機能
- OpenAI高精度文字起こし
- ChatGPTによる要約作成
- バッテリー長持ち、保存容量も大きい
- 共有も楽ちん
スペックは以下のとおりです。
サイズ | 8.56 ×5.41 ×0.29cm |
重量 | 約30g |
マイク | MEMSマイク×2、VCS骨伝導チップ×1 |
接続 | Bluetooth / マグネット式ケーブル |
最高音質 | 1536 kbps |
記憶容量 | 64GB(最大約480時間保存) |
バッテリー | 400mAh(連続録音:最大約30時間) |
一般販売予定価格 | 33,000円(税込) |
薄型・軽量なので、どこにでも持ち運ぶことができ、AIを活用することで時短もできることから、まさに忙しい社会人にピッタリな商品と言えるでしょう。
なおMakuakeというクラウドファンディングサイトでは、5,500円オフの27,500円(税込)から購入することができます。(2023年12月30日まで)
URL https://www.makuake.com/project/plaud_note/
PLAUD NOTEの外観と付属品
PLAUD NOTEの内容物は以下のとおりです。
- ボイスレコーダー本体
- MagSafeケース
- Magsafeリング
- マグネット式充電ケーブル
- USB A→Type-C変換アダプター
- 説明書
これに加え、Makuakeでの購入者には「1年間のAIメンバーシップ」が付いてきます。これは1年間、「毎月600分のOpenAI Whisper文字起こし機能」と「ChatGPT連携要約機能無制限使い放題」が使えるようになるものです。
1年間が過ぎた後は、年額または月額のプランに入ることで引き続き使うことができます。
今回送ってもらったのは「シルバー」のシンプルな色のモデルです。他には、ブラックとスターライトのカラーバリエーションが用意されています。
本体は薄い金属状で、堅牢で高級感がある仕上がりになっています。
上部には、通話録音モード/通常録音モードの切り替えスイッチと、録音開始ボタンが配置されています。
裏面下部には、USBケーブルを使って充電やPCと接続するための、チャージングポートが配置されています。
付属の専用ケーブルを使うことで、マグネットで簡単にくっついて充電やPCとの接続を開始することができます。一般的なUSBケーブルが使えないのが残念ですが、ここまでの薄型の設計を実現するには仕方のないことでしょう。
上部側面には、2つのマイクが搭載されています。後述する、MagSafeケースに入れても塞がらない位置に配置されています。
サイズはカードサイズで、財布の中にも入れることができて携帯性バツグンです。
薄さ0.29cmで、「本当にこの中にバッテリーや記録媒体が入っているの!?」と驚かされます。
重量を測ってみると約29gで、公称の30gとほぼ同じでした。
PLAUD NOTEが他のボイスレコーダーと違う点が、スマホと組み合わせて使いやすいという点です。
付属のMagSafeケースを使うことで、まるでiPhoneと一体化しているかのように持ち運ぶことができます。Magsafe非対応のスマホでも、付属のMagsafeリングを付けることで背面に貼り付けることができます。
PLAUD NOTEの使い方
■まずは、アプリストアで「plaud」と検索して、「Plaud – Recorder Transcribe」アプリをインストールします。
■アプリをインストールして開くと、ログイン画面に移るので、初めて使う人はアカウントを新規作成してログインしてください。
■スマホにPLAUD NOTE本体を近づけてボタンを押すと、ペアリングに成功して接続することができます。
■アプリのホーム画面から、レコーダーを触らずとも録音を開始することができます。また、録音したデータの一覧も確認できて便利です。
■録音した音声データは、「文字起こし開始」を押してサーバーにアップロードすることで、OpenAI Whisperの文字起こし機能を使って、高精度なテキストデータにすることができます。データの管理はGoogleのサーバー上で行われるので、セキュリティ面でも安全です。
■作成したデータは、「シェア」の項目から簡単に共有することができます。
■また、本体のモード切り替えスイッチを上にすることで、通話録音モードにすることができます。このモードでは、電話の通話相手の声も録音することができます。
仕組みとしては、骨伝導の原理を利用することで、電話内部の相手の音声と、自分の音声を正確に録音することができるようになっています。(※MagSafe収納ケースに入れてスマホの背面に取り付ける必要があります)
通常録音と同じく、録音→文字起こし→要約までを即時に作成してくれます。
PLAUD NOTEのマイク音質
PLAUD NOTEとiPhone 12のボイスメモで音質を比較してみました。音声はすべて無加工でとって出しの状態です。
音声を確認してみたところ、音質についてはiPhoneの内蔵マイクや他のボイスレコーダーよりも優れているとは思いませんでした。しかし、本体がここまで薄型・軽量なだけあって、搭載できるマイクにも限界があるので、これについては仕方がないと思いました。
AIノイズキャンセリング機能の有無で音声を比較したところ、ノイキャンをONにすることでホワイトノイズが減りましたが、声がこもったような感じになりました。
「録音したデータの音質よりも、その会話の内容自体が大切だ」という人向けですね。
PLAUD NOTEを使ってみた感想
PLAUD NOTEを使ってみて感じた、良かった点、イマイチだった点をレビューしていきます。
薄型・カードサイズで、持ち運びが苦にならない
PLAUD NOTEは薄型・カードサイズで、MagSafeにも対応しているので、スマホの背面に貼り付けることで気軽に持ち運ぶことができます。
スマホと組み合わせずとも、ミニ財布のカードポケットにも入れることができました。
ずっと持ち運んでいても苦にならないので、録音したい場面にいきなり直面しても大丈夫なので、安心感に繋がります。
どれだけ高性能なボイスレコーダーを持っていても、大型で持ち運びたくないとなると、重要な場面で機会損失になって、持っている意味がありませんよね。
文字起こしや要約の精度が高い
最新のAIと連携できるだけあって、短時間で高精度な文字起こしや要約を作ることができます。
録音テストで台本を読み上げたところ、ほぼ完璧に文字に起こしてくれました。これだけ高精度に書き起こしてくれるのであれば、手直しも最小限で済みますね。
特に、固有名詞をしっかりと文字起こししているのに驚きました。従来の文字起こしだと、新しい商品の名称などは絶対に文字に起こせないと思うので、「さすが最新のAIを使っているだけあるな」と感じました。
AIを活用した要約についても、簡潔に分かりやすく箇条書きでまとめてくれています。
自分の滑舌が悪かったのもあり、「ホールエフェクト」→「フォールエフェクト」、「アイテムを」→「相手も」と変換されていますが、それ以外はほぼ完璧に自分が話したとおりに記載されています。
言葉に詰まって言い直した部分を、自動的にカットしてくれる点が便利です。
手作業で文字起こしするはずだった時間をお金で買える
AIを活用することで短時間で高精度な文字起こし、要約ができるので、時間をお金で買える商品だと思いました。単純作業をする時間が減るので、その分のリソースを、アイデア出しなどの他の作業に割くことができます。
PLAUD NOTEは決して安い商品ではありませんが、会議やインタビューの議事録を作る機会が多い人であれば、確実に元が取れるのではないでしょうか。
アプリ内で作業が完結するので、複数のソフトにまたがってデータのやりとりをする必要がないのも嬉しいポイントです。
マイクの音質はあまり良くない
音質テストの項目でも触れましたが、PLAUD NOTEのマイクの音質は、小型なボイスレコーダーなだけあって、一般的なマイクや大型のICレコーダーには劣ってしまいます。
しかし、AIノイズキャンセリング機能を使えば、声が少しこもってしまうものの、声のみを綺麗に録音することが可能なため、使用用途的には問題ないかと思います。
PLAUD NOTEの評価、レビューまとめ
以上、ChatGPT連携のボイスレコーダー「PLAUD NOTE」をレビューしました。
従来の音声を録音するだけのボイスレコーダーとは違い、PLAUD NOTEは、ユーザー目線に立って、録音以降の作業もとことん時短することができる商品であることが分かりました。
会議などの議事録を作る機会が多い、忙しい社会人にぴったりのボイスレコーダーですね。
気になった方はぜひチェックしてみてください。