MATECHの充電器「Sonicharge 100W Pro」をレビューします。
私のPCデスクの周りには、ノートPCを始め、タブレットや一眼カメラなどの充電が必要なデバイスで溢れかえっています。
スマホやワイヤレスイヤホンであればパワーが低い充電器で十分なものの、ノートPCや一眼カメラといったデバイスは30Wや65W以上もの給電パワーが求められます。
そこで役に立つのが、複数のポートを搭載した100W充電器です。
中でも、MATECHの「Sonicharge 100W Pro」というUSB充電器は、最大出力100Wというパワーを持っていながらも、手のひらに収まるくらいの世界最小クラスのサイズに抑えられた商品になっています。
今回メーカーさんからサンプル品を提供していただきましたので、本記事ではどんなUSB充電器なのか詳しくレビューしていきたいと思います。
MATECH Sonicharge 100W Proとは?(スペック、概要)
今回レビューする「Sonicharge 100W Pro」は、京都のベンチャー企業「MATECH(マテック)」から新たに発売された100WのUSB充電器です。
100WのパワーをもつUSB充電器の中でも世界最小・最軽量クラスをうたっており、Appleの96W充電器よりも約35%小さいというコンパクトさが魅力の商品になっています。
さらにUSB-Cポートを2基、USB-Aポートを1基搭載しているので、使い勝手の面でも抜かりがありません。
そんな「Sonicharge 100W Pro」のスペックは以下のとおりです。
サイズ | 約61×61×32.2mm |
重量 | 約196.3g |
ポート | USB-C×2(単体時最大100W、同時使用だと65W+35W) USB-A×1(最大30W) |
価格 | 6,980円(税込)※2022年4月執筆時点 |
USB-Cポート単体使用時に100Wの出力が可能なので、特にMacBook ProやゲーミングノートPCのようなハイパワーなデバイスを高速で充電したい人に向いています。
また、USB-Cポートを2つ同時に使用しても65W+35Wの出力が可能な点がポイントで、「ノートPC+iPad Pro , 一眼カメラ」といった、そこそこの給電パワーが必要なデバイスを同時に充電したい人にもオススメの商品になっています。
※3ポートをすべて使った場合、USB-C(1)が65W、残りの2ポートで合計18Wを分け合う形になります。
出力の詳細は以下のスペックシートをご確認ください。
MATECH Sonicharge 100W Proの外観と付属品
この手のUSB充電器をいくつもレビューしてきましたが、MATECHの商品はまずパッケージの時点で”こだわり”が感じられました。
マグネットで留められたフタを開くことで開封することができます。
また、取扱説明書はすべて日本語。よくありがちな英語や中国語での説明は一切記載されていません。さすが国内企業が手掛けている商品だけあるなと思いました。
MATECH「Sonicharge 100W Pro」の内容物は以下のとおりです。
- 充電器本体
- USB-Cケーブル(100W対応)
- 取扱説明書
- 保証カードなど
100W対応のUSB-Cケーブルが付属してくるのは良心的ですね。
このスペックのUSB-Cケーブルだと、普通に買うと1,000円以上するのでお得だと思います。
充電器本体は61×61mmの四角い形をしています。
表面は梨地のような加工がされており、キズや手汗が目立ちにくい仕上がりになっています。
端子は、USB-C×2、USB-A×1の計3ポートが搭載されています。
一番上のUSB-Cポートが100Wに対応しているので、上を優先して使うようにしましょう。
電力が供給されるとインジケーターが青色に光るので、動作状況がひと目で分かるようになっています。
電源プラグはもちろん折りたたみ式です。
使わないときはプラグをたたんで、コンパクトに収納することができます。
底面には製品の仕様や各種マークが印字されています。
本体の重量を測ったところ「約181g」でした。
スペックシートだと約196.3gということで、予想以上に軽くて良かったのですが、なぜ実物とここまで差があるのか疑問に思いました。
MATECH Sonicharge 100W Proを使ってみた感想
MATECH「Sonicharge 100W Pro」を使ってみて感じた、良かった点、イマイチだった点をレビューしていきます。
圧倒的なコンパクトさ
「Sonicharge 100W Pro」を使ってみて驚いたのが、この圧倒的コンパクトさ。
私が今まで使っていた65W充電器と同じどころか、さらに小さいサイズに仕上がっています。
ポートの数はUSB-C端子が1つ少ないものの、これだけあれば必要十分ですし、「よくここまで100Wのパワーとコンパクトさを両立させられたな」と感心しました。
計3ポートで、ノートPCを含む複数のデバイスを同時充電できる
計3ポートあるので、USB-C(1)でハイパワーな電力が求められるノートPC、残りのポートでその他のデバイスを充電するという使い方ができます。
3ポートを同時に使ってもUSB-C(1)は65Wが維持されるのがポイントで、ノートPCなどを最優先で充電することができる仕様になっています。
私が使っているのがM1 MacBook Airなので30W充電までしか対応していませんが、19.4V×1.90A=36.86Wで、上限いっぱいまで電力を供給することができていました。
USB-Aポートが最大出力30W
これまでレビューしてきたUSB充電器は、USB-Aポートの出力が18Wの商品が多かったのですが、この「Sonicharge 100W Pro」のUSB-Aポートはなんと最大出力30W。
Quick Charge 3.0に対応しているデバイス(SONY XperiaやXiaomiのスマホ等)を高速で充電することができます。
USB-Cが主流になってきたとは言え、USB-Aはまだまだ使用機会があるので、これだけハイパワーだと嬉しいですよね。
高出力のわり発熱が少ない
最大100Wという高出力な充電器のわりには熱を持ちづらいと感じました。
充電中に触ってみても多少の熱は持っているものの、「アチアチで触れない」みたいなことはありませんでした。
本体の素材に「GaN(窒化ガリウム)」を採用することにより、上手く発熱を抑えられているのだと思います。
USB-Aポートの向きが逆
Amazonのレビュー欄にも書かれていましたが、USB-Aポートの向きが他社製品と逆になっています。
上記の画像を見ていただくと、USBケーブルのコネクタにあるマークが下を向いていることが分かると思います。
私は気になりませんが、頻繁にケーブルを抜き差しする人は間違いを繰り返してポートを傷つけてしまうかもしれません。念のため注意しておいたほうがいいでしょう。
MATECH Sonicharge 100W Proの評価、レビューまとめ
以上、MATECHの充電器「Sonicharge 100W Pro」をレビューしました。
100Wのパワーを持つ充電器でありながら、今まで使っていた65Wの充電器とほぼ同じサイズなことに驚かされました。
USB-C×2、USB-A×1なのでポートの数も必要十分。
値段が若干高いものの、Apple純正の96W充電器よりは安いですし、スペックを考えるとコストパフォーマンスは決して悪くないと言えるでしょう。
「ハイパワーなデバイスを高速充電したい」という人は、ぜひチェックしてみてください。